脂溶性ビタミンとは、油(脂肪)に溶けやすい性質を持つビタミンのことです。主に「ビタミンA・D・E・K」の4種類がこれにあたります。
脂溶性ビタミンの特徴
- 油と一緒に摂ると吸収されやすい
脂溶性ビタミンは水には溶けにくく、油や脂肪に溶けて体に吸収されます。そのため、油を使った調理(炒め物や揚げ物など)で摂ると効率よく吸収できます。 - 体内に蓄積されやすい
肝臓や脂肪組織にたまりやすいので、摂りすぎると体にたまって「過剰症」を起こすことがあります。逆に足りないと「欠乏症」になることもあります。 - 熱に強い
加熱しても壊れにくいので、調理しても成分が残りやすいです。
主な脂溶性ビタミンと働き
ビタミン | 主な働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
A | 視力や皮膚・粘膜の健康、免疫力の維持 | レバー、卵、緑黄色野菜 |
D | 骨や歯の成長、カルシウムの吸収を助ける | 魚、卵黄、きのこ |
E | 強い抗酸化作用で細胞を守る(老化予防など) | ナッツ、植物油、緑黄色野菜 |
K | 血液の凝固、骨の健康 | 納豆、緑黄色野菜 |
注意点
- 摂りすぎ注意:体にたまりやすいので、サプリメントなどで過剰に摂ると頭痛や吐き気などの過剰症が出ることがあります。
- バランスが大事:不足しても健康に悪影響が出るため、バランスよく食事から摂ることが大切です。
まとめ:脂溶性ビタミンは油に溶けるビタミンで、体にたまりやすい特徴があり、A・D・E・Kの4種類が代表的です。油と一緒に摂ると吸収が良くなりますが、摂りすぎには注意が必要です。